

工場の敷地内に山積みされたドラム缶。ドラム缶とは200リットル以上入る金属製の缶のことをいう。
大阪市城東区に本社工場を構える山本容器株式会社は、各企業が薬品や工業材料をつめて販売し使われた使用済みの空容器を回収して再利用する企業だ。
大阪市城東区に本社工場を構える山本容器株式会社は、各企業が薬品や工業材料をつめて販売し使われた使用済みの空容器を回収して再利用する企業だ。
「よくドラム缶をリサイクルする会社と言われるが、リサイクルとは形を変えて原型に戻すこと。製造原料である鉄資源に戻すことです。我々の仕事はドラム缶を再利用することが仕事で、主な仕事はリユースなんですよ。」そう笑顔で話してくれたのは同社3代目社長の山本社長。回収してきたドラム缶は、各企業の規格に合わせて容器の内側を洗浄、クリーニングを行う。外装に塗られた塗料もきれいにはがし、新しいドラム缶として再利用される。もちろん鉄資源に戻すリサイクル事業も一部行っている。
創業は1921年(大正10年)。準工業地帯でもある工場周辺には時代とともに現在マンションなどが多く立ち並ぶ。そのため同社の環境問題に対する管理姿勢は非常に厳しい。工場では洗浄に使用した水の排水は自治体の基準に基づき厳しく管理。堺にある工場では、洗っても落ちない内容物を天然ガスで丸焼きを行い再利用を行う。その際に焼却設備から発生するCO2やダイオキシンといった排出物は一切外に出さないといった公害対策が取られている。
「ISOをわざわざ取得しなくても環境に対する対策は日頃から十分厳守しています。」と資源の再利用や環境対策を通じて社会に貢献したいと考える山本社長。その中でも同社の強みは専用の焼却設備が整っている堺工場が強みでありその設備は他社のものとは性能が違うという。

取引先でもある各企業が海外へ進出していく中、数年前に同業者5社で出資しあって中国に工場を出した。しかし現在のところ本格的な海外展開は考えていないという。
「それよりも今以上に現在のお客様に対する自社サービスを充実させていきたい」と笑顔で話す山本社長。お客様サービスを追求する考えに長年業界を支え続けてきたこの会社の経営姿勢を感じることができた。
「それよりも今以上に現在のお客様に対する自社サービスを充実させていきたい」と笑顔で話す山本社長。お客様サービスを追求する考えに長年業界を支え続けてきたこの会社の経営姿勢を感じることができた。
■ 会社概要
【会社名】 | 山本容器株式会社 |
【設立】 | 1921年(大正10年)10月 |
【所在地】 | 〒536-0014 大阪市城東区鴫野西5丁目19番29号 |
【連絡先】 | 06-6961-3051 |
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。