2010年09月28日

株式会社アポロウェーブ

高度な技術でニーズに応える半導体検査装置 株式会社アポロウェーブ 代表取締役 山下 修さん

株式会社アポロウェーブ
半導体の検査装置を製造、販売する株式会社アポロウェーブ。同社の強みは、チップが無数に存在するウェーハというパッケージ化される前の薄い基板状態のものを検査する工程で、高周波・温度・微小電流の3つのカテゴリーに特化した検査装置を供給している。全体の売上の6〜7割は最先端技術を用いて研究開発を行う企業や団体への半導体検査装置の販売であり、他社には負けない高度な検査技術で市場を勝ち抜いてきた。


会社設立は2000年2月。当時、半導体検査装置を扱うメーカーに技術者として勤務していた山下氏を中心に3名でスタート。当時は大阪府立産業技術総合研究所のインキュベーター施設を借り、営業活動と研究開発を並行しながら事業を拡大してきた。研究開発を繰り返してリリースされる製品が多いため、社員の大半は技術者である。現場の技術者から経営者という立場に変わった山下氏、社員同士が気軽に意見を交換できるコミュニケーションの場を大切にしているという。1人ひとりでは限界のある技術的な発想も話し合うことで解決し、達成感をお互いに共有することで、さらなるモチベーション向上にもつながるそうだ。「私の仕事は明確なビジョンを社員に見せることです。今の仕事は技術的な知識も必要ですが、知恵を持って仕事ができるように自立した社員を育てていきたいですね。」と山下氏は話す。

株式会社アポロウェーブ
最近は半導体を扱う国内企業が、安い賃金で生産できる海外に拠点を移す傾向にあることが課題となっており、同社はニーズのある台湾を中心としたアジア圏への海外進出へ動き出している。また今後の展開としては現在の検査技術を用い、バイオ、医療分野への進出も視野に入れている。「事業拡大のためには営業力をもっと強化したいのですが、そうなると技術がおろそかになるんですね。お客さまのニーズに応えれる高度な技術力があれば、自然と製品は世に出ると私は信じています。」と山下氏。他社に負けない信念と技術が、厳しい市場を生き抜く秘訣であると改めて感じることができた。

■ 会社概要
【会社名】株式会社アポロウェーブ
【設立】2000年2月
【所在地】

〒532-0011

京大阪市淀川区西中島6-7-8 大昭ビル4F

【連絡先】06-6838-3233
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。



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2010年09月21日

株式会社小出製作所

独自の金属加工技術で国産唯一のシンバルメーカーに 株式会社小出製作所 代表取締役 小出俊雄さん

小出製作所
金属版を回転させ、ローラーで面に向かって直角に力を押し付けることで型通りに変形させる金属加工技術「へら絞り」。この技術をもって身の回りにある台所用の鍋、器、照明器具などのアルミ、金属部分を幅広く成型する株式会社小出製作所。お客さまの要望に応える様々な形状を生産するこの技術は、なかなか事業化が難しいと言われる。導入する機械の性能はもちろんだが、細かい操作で変形させる従業員の技術力が一番大切。同社が誇る最大の強みは、他社が簡単に真似することのできない厚さ5mmのステンレスを加工することができる点だ。


昭和22年に父親が個人企業として創業したところからスタートし、株式会社となったのは昭和30年。当時は手作業で「へら絞り」を行っていたが、量産化に向けて機械の導入を検討。国内では機械を製造するメーカーがなかったため、機械自体が耐久性に優れ、細かい加工にも対応できるドイツの機械に目を向ける。「ドイツの機械メーカーからへら絞り加工装置を購入したのですが、弊社が日本で導入した初めての会社だったんですよ。」と小出氏は当時を振り返る。また近年では、NC工作機(コンピューターを使い数値制御された機械)の導入を行い、さらに生産性が向上。同社の事業は成長し続けている。

小出製作所
一方、「へら絞り」以外も様々な加工技術を手がけている。12年前から研究を始め、近年力を入れているのがプロユースのシンバル加工製造。2003年から技術の向上とともに「小出」という独自ブランドでの製造を本格的に開始する。今では東京スカパラダイスオーケストラなど有名なミュージシャン達からも慕われる日本で唯一の国産シンバルメーカーとして、音楽業界では愛用されるブランド。その噂はさらに広まり、ミュージシャンが工場に出向いて音の鳴りを試打していくほど。大音量から小音量までバランスよく、マイクのりがいいと非常に好評だ。小出氏は「ロック、ジャズ、メタルなど多様なジャンルの微妙な音の違いに対応させるなど、神経を尖らせて加工していく製造の難しさもあり完成まで時間がかかることが今後の課題です。まだまだ研究が必要ですね。」とものづくりに対する姿勢は厳しい。長年培った技術と技で世界のブランドを目指す同社の今後から目が離せない。

■ 株式会社小出製作所
【会社名】株式会社小出製作所
【設立】1955年
【所在地】

〒547-0006

大阪市平野区加美正覚寺1-22-32

【連絡先】06-6791-1824
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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2010年09月13日

シンコハンガー株式会社

アイデアとチャレンジで海外メーカーに挑む。 シンコハンガー株式会社 商品企画室 西平佳隆さん

シンコーハンガー株式会社
衣類のハンガーや収納用品といった雑貨等の生産を手がけるシンコハンガー株式会社。「私たちのお客様は、創業当時からお世話になっている問屋さんなんですよ。」と話してくれたのは、商品企画室の西平佳隆氏。問屋さんを流通せずに販売を行う企業が多い中、同社の商品は一部ネット販売を除いては、全て問屋を通じて販売されている。「私たちは直接販売店さんとつながってないんですよ。昔から問屋さんがあって販売店さんがあるといった物の流れがありまして、問屋さんには非常にお世話になりました。」と、長年にわたって同社を支えてきてくれたお得意様への強い感謝の気持ちから、この流通の流れは会社の方針として昔からずっと守ってきたと言う。

その気持ちもあってか、国産の商品に対する気持ちは強い。現在、国内にはハンガーを生産するメーカーが数多く存在する。その中でも同社が強みとしているのが奈良県の五條市にある生産工場の存在だ。「国内のハンガーメーカーのほとんどが工場を持っていないんですよ。ですが、私たちには生産が出来る工場があるんです。」と西平氏。同社が取扱う商品の約9割以上が、この工場で生産されているという。自らの工場で生産が出来るため、自分たちの作りたいもの、売りたいものをすぐに商品化にすることができ、コスト的な競争にも対応できる点が同社の最大の強みだ。また小ロット、多品目にも対応でき使う側の利便性を追求したオリジナル商品で近年増え続ける海外製品との差別化を図っている。

シンコーハンガー株式会社
同社の創業は1923年(大正12年)。当時は家具などの木製品加工が中心事業であった。時代と共に着物から洋服へと変わっていく中で、ハンガーの需要に目を向けたのが今の事業のはじまり。また大量生産が可能なプラスチック成型を用いたハンガー生産にもいち早く乗り出すなど、収納性に優れ型くずれのしない。といった用途に応じた商品を生産してきた。そんな中、近年では海外メーカーの国内進出が業界では問題視されているという。「ハンガーは消耗品ではないので、安全で使い心地が良く、長持ちするものを提供していく。」と、西平氏は海外製品に対する研究を重ねる。

一方新しい取組みも出てきた。鞄や靴を製造するメーカーと共同で、革素材の高級ハンガーを新商品として開発。「洋服をかけるもの=ハンガー」という従来のイメージを覆す逸品だ。加工をしてくれる工場がなかなか見つからず、苦労の末ようやく実現したという。またプラスチック成型技術を用い、収納小物ケースといった雑貨の生産・販売も行い始めた。同時に海外への進出も積極的に行っている。欧米・東アジアで開催される展示会の出展を通じて数多くの引き合いを受けるなど同社の商品は海外でも好評を得ている。もちろん、新製品の影にはクレームや問題も付きものだ。「ちょっとした問題やクレームは、私たちにとってモノづくりのヒントにもなるので、真剣に取り組んでいます。」と西平氏。長年の経験から生まれたアイデアと実績を武器に、海外メーカーには真似できないお客様満足に向けた同社のチャレンジはまだまだ続く。

■ 会社概要
【会社名】シンコハンガー株式会社
【設立】昭和25年2月
【所在地】

〒546-0001

大阪市東住吉区今林4丁目13番12号

【連絡先】06-6793-0971
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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2010年09月06日

株式会社芦田製作所

信頼と実績で独自ブランドを確立。多分野で活躍する熱処理装置「オートクレーブ」 株式会社芦田製作所 専務取締役 芦田健さん

株式会社芦田製作所
宇宙・航空産業やモータースポーツなどで使用されるカーボン素材の成型装置「オートクレーブ」(耐熱耐圧密閉容器)の設計、製造、販売までを行う株式会社芦田製作所。日本ではまだこの装置を取り扱う企業が少なく、国内市場の中で約9割のシェアを占めるという。
各種繊維の熱処理成型や医療器具の滅菌処理、その他私たちの身近にある建材、食品、合わせ硝子製造の工程にもこの装置は利用されている。その中で同社は炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状のもの「プリプレグ」を何層も型に積層し、装置内で圧力と熱を加える高精度なオートクレーブの制御技術を得意としている。


靴下などの仕上機の開発からスタートした同社だが、現在に至る道のりは決して順風満帆ではなかった。事業の中核を担ってきた繊維機器の事業は、中国などの海外進出にともない、徐々にその技術は安価で生産できる海外にシェアを奪われるという状況に。その後事業は飽和状態になり、経営状況にも影響する事態に陥る。しかし、同時期に他分野の事業にも進出していた同社は、航空機の設備投資等、カーボン素材への需要が増えたことで飛躍的に業績が回復していく。「今後の航空機の需要見込みからの見通しは明るいですよ。」と芦田氏は語る。

株式会社芦田製作所
同社で製造する「オートクレーブ」はすべてがオーダーメイド。お客さまの使いやすいようにカスタマイズした付加価値の高い装置をお届けできるのが同社の強みである。お客さまに満足して使っていただける装置を追求し続け、今では長年の実績から業界では信頼の厚いASHIDAブランドで知られている。「今後、新たな分野へ進出するためには私たちだけでなく、装置を扱う加工メーカー、材料の供給メーカーがお互いの技術を結集し、みんなで仕掛けていきたいですね。」と意気込みを語る芦田氏。常に人と人のつながりを大切に考えてきた芦田氏は「親孝行をしながら自分の可能性を試していきたいと思い、あえて厳しい状況下の中で家業を継ぐことにしたんですよ。」と苦境を乗り越えた当時を振り返る。心強い従業員と信頼し合える協力会社に支えられながら培われた実績、守られてきた技術があり、そこには危機を乗り越えてきた企業の強さが垣間見れた。

■ 会社概要
【会社名】株式会社芦田製作所
【設立】1951年8月
【所在地】

〒571-0017

大阪府門真市四宮5丁目3-16

【連絡先】072-884-8181
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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