2011年07月25日

ニチレイマグネット株式会社 代表取締役 前橋清さん

ニチレイマグネット株式会社 代表取締役 前橋清さん

ニチレイマグネット株式会社
マグネットというと固くて黒いというのが一般的なイメージだった時代に、はさみで自由に切ることができるほど薄く、まげても割れないフレキシブルなシート状のマグネット「マグネシート®」を世界に先駆けて開発し、一年後にはシートの表面にカラフルな色をつけることにも成功。その後、様々な種類のマグネット製品を開発・製造し、初心者マークや、幼児教材、文具、玩具、トラックなどの車両用ステッカー、ノベルティ、サイン、ディスプレイから建材、建装、工業分野にと、取得済特許・実用新案・意匠・商標(PAT-P含む)は現在307件に及び、私たちに身近なマグネット製品を40年間作り続けている業界のパイオニアがニチレイマグネット株式会社だ。

特筆すべきは、同社がマグネットだけでなく、創業当初よりマグネットが貼られる側にも注目している点。「マグネットの使える所、つまりマグネットの相方というと、冷蔵庫やスチール家具がまっ先にあがるでしょう。ですがそれ以外は一般の方ではほとんど思いつきません。これでは将来的に行き詰まると感じ、当初からマグネットの相方(壁・面材)の開発にも力をいれてきました。」と代表取締役 前橋清氏。

「1974年に世界で初めて鉄箔(50μ)を面材として開発製品化しボードや壁に取り付けて、磁石が貼れるシートを上市しました。その過程で家の壁自体にマグネットを貼ることができればと考え、幾種もの壁紙の様な形でマグネットを貼れる内装壁装材とその応用システムの特許を取得し、販路開拓拡販の努力により、 販売当初からコンスタントに売れ、特にここ3年ぐらいで売り上げが急増しました。そしてTV番組でマグネットがつく壁材が紹介され、お客様がその利便性に気づかれたことや、他社と差別化を図りたいハウスメーカーさんが、長年マグネット全般とその相方をセットで開発してきた弊社をパートナーに選んでいただいたおかげだと思っています。最近では素材の提供だけでなく、そのアプリケーションから施工までも手がけるようにもなりました。」と同氏は話す。

マグネットと共に歩んできた同社は、環境問題のことも忘れていない。同社はマグネシートで型を抜く場合に出る大量の端材(ぬきかす)をリユースしている。「フィルムを貼ったもの、塗料を塗ったものなど様々なコーティングで仕様がバラバラなためリサイクルには不向きでしたが、磁石は一度貼れば100年は落ちることがないほど半永久的に磁力が保つ価値の高い素材です。これをただ捨てるのは磁石に対して育む使命として「磁石は生きもの活かすもの」をモットーとし、残反・端材を社会貢献活動に応用することを積極的に取り組んでいます。」

ニチレイマグネット株式会社
その言葉通り同社では、端材をマグネットの貼れる壁にしたお客様に楽しく遊んで貰うための素材としてハウスメーカーに安価で提供している。また、学校の教材として寄付もしているようだ。「大阪や東京の学校、希望される地域や団体では、端材に子供達が絵を描いたり、色を塗ったり、ボタンを貼ったりとアート作品を作って本当に喜んでいただいています。捨てられていたマグネットがリユースになり、社会にも役立っているのがなにより嬉しい。これからももっと積極的にこういった活動をしていきたいですね。」

同社では、磁石のことを一般の人によりよく知って理解して貰うきっかけになればと、日本記念日協会に10月1日を『磁石の日』として登録している。「日付を漢字で書くと、十(プラス)と一(マイナス)でまさに、磁石を現します。40年余り当社はマグネットと共に歩んできました。マグネットは使う人の工夫次第でずっと活かし続けることができ、捨てる必要のない素材だということをもっと広めていきたいと考えています。」来春には今あるショールームを一新し、一般の人にも開放する予定だという。「マグネットの性質や、色々な使い方をわかりやすく展示し、マグネットでお子様が遊べる場などを作ろうと考えています。」私達の身近にあるマグネット。これからも同社は様々な製品をつくり、マグネット素材の価値を発信してくれそうだ。

■ 会社概要
【会社名】ニチレイマグネット株式会社
【設立】1971年6月
【所在地】

〒536-0003

大阪府大阪市城東区今福南3-1-51

【連絡先】06-6934-2721(代表)
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。



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2011年07月14日

株式会社十川ゴム 取締役 営業本部 本部長 豊田俊雄氏/執行役員 人事総務部 部長 福井靖明氏

株式会社十川ゴム 取締役 営業本部 本部長 豊田俊雄氏/執行役員 人事総務部 部長 福井靖明氏

株式会社十川ゴム
家電や住宅設備、自動車や産業機械といった一般用から工業用まで幅広い分野で利用されるゴム製品を扱う株式会社十川ゴム。
創業は大正14年。ゴムの外側と内側を2層の材料で同時に押し出しする技術により、当時ラムネビンの飲み口に付けるゴムパッキンをピンクとホワイトにしたもので同社の製品が使用され話題となった。当時の技術では2層同時押し出ししたものは剥がれやすいという欠点があり、同社はその欠点を克服し、剥がれにくいゴムパッキンを開発。その後この技術を応用して2層から更に複層への押し出し技術開発を重ね、家庭用のガス管で使用されるゴムホースを製造し始め、ホース類が同社の主力製品となる。このような実績からゴム製品の市場では強い影響力を持つ企業にまで成長を遂げた。
現在ではゴムホース以外の分野でも、樹脂ホースやゴムシートなど、数多くの分野において多くのシェアを持っている。
同社の強みは、素材の可能性を追求し、高温、振動などの厳しい環境条件を与えてその耐久性を調査するといった研究開発。ゴムは金属とは違い、柔軟性がある反面、耐久性に限界がある。ゴムに関する技術力が認められ、同社は独自の配合技術で性能を強化させたゴム製品を製造。

更に近年力を入れているのが樹脂製品だ。劣化がじわじわ進むゴムとは違って、樹脂製品は、長期的安定した優れた性能を示すもののあるタイミングで一気に劣化する「脆化(ぜいか)」を引き起こすのが特徴であり、これらの特徴を配慮しながら製品の寿命予測と設計を行う。「例えば金属の代用として熱伝導性の強化、コストの安さ、軽量化をもたらす『床暖房温水用樹脂ヘッダー』と言われる継手の部分は、数年前から金属より樹脂化されて現在では約9割がこうした私どもの製品に切り替えられていっています。」と営業本部長の豊田氏はこう話してくれた。樹脂成形品の可能性は、まだまだこれからということもあり、今後は医療用や精密機器分野など、ますます期待される。

株式会社十川ゴム
一方、新製品に対する取り組みも目覚ましい。
環境配慮のために極限まで燃料透過性を抑えた自動車用の「燃料供給用ホース」や、競馬場で使われるダートコースの砂に特殊な樹脂コーティングを施し、適度なクッション性と砂埃の発生や雨による軟弱化を抑える「コーティングサンド」。高速道路の監視カメラが設置されるポールの振動を球面体のゴムが抑制する「ころころダンパー」や、石油貯蔵タンクの地震による火災を防ぐ振動抑制型の「浮屋根ゴムダンパー」など、中には大学と連携して開発を進めながら、数多くの新製品を開発している。
新製品への実現化までは時間のかかる製品もあるが、研究を重ねチャレンジをする、同社の開発力は強みでもあり最大の特徴ともいえる。

そんな同社だが、その強みは決して研究や技術だけではない。
長年引き継がれてきた経営理念がしっかりと社員にまで浸透しており、利自己を活かし、相手を良くし、多くの第三者に益をもたらす「三方よしの精神」は社員全員が大切にしているという。

人事総務部の福井氏は「人のこころを示す『道徳』と利益を追求する『経済』の両立を目指し、“人づくり”を中心とした『道経一体の経営』を今でも心がけています。もともと、『経済』の語源を辿ると『経世済民』という言葉で、世を経(おさ)めて民を済(すく)うという『道徳』の意味を含んでおり、私たちは『物を売るより先に人を売れ』と教えられてきました。」
また豊田氏は、「お互い両輪となるべきものでバランスを保つのが難しいですが、日頃から人間としての『徳』を積んで良い仕事ができるように、周囲の人間関係は大事にしていますね。」と話す。
目先の利益に走る「顧客第一」ではなく、お客様と対等に話し合うことで信用を築き、安定供給できる企業力を持つ。創業者から引き継がれた同社の確固なるその信念も、企業として長年存続できる秘訣といえるのではないだろうか。

■ 会社概要
【会社名】株式会社十川ゴム
【設立】1925年5月
【所在地】

〒550-0015

大阪市西区南堀江4丁目2番5号

【連絡先】06-6538-1261
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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2011年07月11日

株式会社いけうち 環境事業部 次長 水野毅男氏

株式会社いけうち 環境事業部 次長 水野 毅男氏

株式会社いけうち
液体や気体といった流体を噴射する「スプレーノズル」とその応用製品の製造・販売を行う株式会社いけうち。スプレーノズルはその用途により噴射流量、流速、粒子径(粒子の大きさ)、広がりなど異なるものが必要となるため、同社の取り扱い品数は膨大で現在42,000点にものぼるという。印刷やエレクトロニクス業界では加湿、農畜産業界では農薬散布・散水・消臭、また機械部品や車輌の洗浄、高温物の冷却や作業所の冷房、廃棄物処理場などでは有害なガスの除去…など非常に幅広く利用されており、ほぼ全ての産業分野に供給しているといっても過言ではない。

同社は1954年に創業した。「当時のスプレーノズルは磨耗に弱く、すぐに磨耗し使えなくなり、また噴射性能もまちまちでした。そこでしっかりとした物を作ろうと、磨耗に対し強い耐性を持つセラミック製のスプレーノズルを世界で初めて開発し、噴射性能にも独自の精度保証を付け販売を開始しました。」と話す環境事業部次長 水野氏。その後手で触れても濡れることのない加湿器「AKIMist®(アキミスト)」や、湿度を保証するという画期的な加湿システム「AirAKI®(エアラキ)」、消費空気量を増量して噴射することが可能な省エネエアブロー製品「TAIFUJet®(タイフージェット)」、世界初のジェット噴射式自動濾過フィルター「ARSフィルター」など次々と新製品を開発し、順調に事業を拡大させていく。

株式会社いけうち
「近年は、セミドライフォグ®といわれる微細な霧(蒸発する際に周りの熱を奪う効果を持つ)を利用した冷房装置「涼霧システム®」と「COOLJetter®(クールジェッター)」が都市のヒートアイランド対策・地球温暖化対策製品として注目を集めている。「従来から工業向けには霧を使った冷房装置を販売していたが、近年商業施設や駅、官公庁、イベント会場など一般の方が目にする場所への販売が増えてきており、霧を使った冷房装置※を作っている会社として認知度も高まってきています。」と同氏は話す。また震災後特に同製品の技術を応用する冷却システムの需要が高まっており、既存の発電設備やクーラー室外機などに取り付けて増電・節電に貢献する製品として企業からの問合せ、メディアからの取材依頼が急増している。今後も時代のニーズにマッチした新製品を開発していく同社の「霧」が、私たちの生活を快適にしていくことだろう。

※一般にミスト冷房・ドライ型ミスト冷房と呼ばれるものは霧を使った冷房の一種


■ 会社概要
【会社名】株式会社いけうち
【設立】1954年11月
【所在地】

〒550-0011

大阪市西区阿波座1-15-15第一協業ビル

【連絡先】06-6538-4018
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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2011年07月04日

第一実業ビスウィル株式会社 代表取締役社長 吉田充さん

第一実業ビスウィル株式会社 代表取締役社長 吉田充さん

第一実業ビスウィル株式会社
第一実業ビスウィル株式会社は、錠剤やカプセル等の医薬品、チップコンデンサ等の電子部品の外観検査装置の開発、製造、販売を行っている。外観検査装置とは、被検査物表面の傷や欠けなどをセンサカメラと画像処理システムを使い、不良品を検出して取り除く装置だ。品質への要求レベルが高く製造量も多い医薬品・電子部品業界では非常に検査ニーズが高く、その中で同社は業界トップシェアを誇っている。

元々は、旧カネボウ株式会社の社内ベンチャー事業として約30年前にスタート。「カネボウの研究所が繊維加工の自動化のために開発した画像処理技術を保有していまして、その技術を社内の製薬分野での外観検査の自動化に応用して成功を収めた後、社外販売を始めることになり、前身のカネボウビジョンシステム株式会社が発足しました。」と代表取締役社長の吉田氏は語る。その後、従来から協力会社であった第一実業株式会社がカネボウから外観検査装置事業を引き継ぎ、2005年9月に現在の社名に至る。事業発足当時から数えると、30年間積み重ねた技術・ノウハウを活用した装置は今年前半に出荷台数が1,000台を超えるようだ。「外観検査装置は人の目でも可能な作業を代行しているので、導入が必須の設備ではありません。しかし、日本の品質基準は大変厳しく、検査装置の技術も高いため、安定した品質管理や人件費削減を狙って導入する企業が多いですね。」また海外でも年々品質基準が厳しくなってきており、特に最近ではインド市場が急激に拡大。実際に同社が製造した外観検査装置も約3割は海外へ供給されるほど、グローバル展開をしている。海外からはアフタフォローの良さとフットワークの軽さで評判も高く、検査機メーカーとして今注目を浴びているところだ。

第一実業ビスウィル株式会社
短期間で急成長を遂げた同社の外観検査装置で欠かせないのが、特殊な画像処理技術。例えば、錠剤だけでも楕円形や五角形など様々な形があり一筋縄ではいかず、導入する地域や場所でも変わってくる。「30年間積み重ねてきた技術やノウハウを駆使し、どんな形状でも他社より高速で高精度な外観検査が行えることが当社の強みです。」と同氏は話す。
画像処理技術の進化としては、今までモノクロで処理していたものを高性能3CCDカラーカメラを用い、独自のフィルター処理で高速かつ高精度に映し出すカラー検査技術や、独自開発の3D専用高速カメラを用いて対象物の立体形状を測定する3次元検査技術を開発した。
「最近は当社の画像処理技術が着目され、多くの方面の企業から外観検査に関する相談を受けることが多くなりました。検査装置への組み込みも含めて画像処理システムをユニット化し、他社への供給を始めました。」と同氏。事業化できる競合企業も少なく、同業界のシステムインテグレーションの手段として今後大いに期待が持てる新事業である。

ここ最近では外部から会社を見る目も厳しくなってきており、まずは職場の安全、品質管理を徹底する5Sの習慣化やISO取得など内部改善を実施。また去年の秋からは組織経営の原点に返り、1週間区切りで各部署にデスクを移して吉田氏が執務し、社員と昼食会を開く「やどかり社長」と称した楽しい試みも行っている。「今までに比べると、確実にチームワークも良くなり効果が出ています。」と笑顔で話す同氏。技術や実績だけではなく、名実ともに風通しの良い会社を目標に、業界でのさらなるシェア拡大を目指す。

■ 会社概要
【会社名】第一実業ビスウィル 株式会社
【設立】2005年9月
【所在地】

〒564-0042

大阪府吹田市穂波町12−43

【連絡先】06-6378-6115
■ 詳しい情報はホームページにてご覧いただけます。

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